頑張ってSEO対策をして、なかなか検索エンジンで上位表示されなくても、絶対にあきらめてはいけません。
私たちがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで、何かを検索するときのことを思い浮かべて見てください。
「TPP」や「FTP」など、「特定の言葉の意味を知りたい!」といった単純な知識・情報を求めている場合、検索エンジンに知りたい「キーワード」を打ち込めば、その答えはすぐに見つかります。
複雑な問題解決には、複数のキーワードが検索される
しかし、少し複雑な問題の解決策を求めるような場合は、そう単純にはいきません。
例えば、仕事上の問題解決や、人間関係やダイエット、または健康に関する悩みの解決策を求めるような場合には、自分が求めているような知識・情報をすぐに得るのは決して、簡単ではありません。
こうした少々、複雑な問題の解決策を探そうとするとき、検索エンジンユーザーは一つのキーワードだけでなく、最初の検索結果から得た新たな知識・情報をもとに、次のキーワードを検索エンジンに打ち込みます。
例えば、「職場 上司 人間関係」といったように、より具体的な知識・情報を得ようとします。
検索エンジンユーザーは、頭の中に浮かんだ「キーワード」を選択し、また、検索しては知識・情報を頭の中に形成するという試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ、自分の求める解決策へと近づいていきます。
検索エンジンユーザーの検索行動の特徴
これは、あなたや私を含めた検索エンジンユーザーの現実の検索行為であり、日常的に行われている行為です。また、これは、検索を通じた一種の対話であり、検索エンジンユーザーの検索行為には、次のような意味があります。
- 検索行為は次の行動、多くの場合、さらなる検索につながる。
- 検索行為の数だけ、検索エンジンユーザーの置かれた状況の数だけ質問があり、質問の数だけ必要とされるコンテンツがある。
- 検索エンジンユーザーは、自分が求めるものを見つけるまで検索し続ける。
毎日、新しいキーワードが生まれている
また、驚くことに、Googleが毎日受け取るクエリ(検索キーワード)のうち16%は、過去90日間または過去すべての期間で一度も処理されていないものであるそうです。
記事によると、Google AdWordsキーワードツール上では、
- 44%は3ワード以上のクエリ
- 64%は1回きりの検索キーワード
- 20%は過去90日間になかったキーワード
が検索されており、日々、新しいキーワードが誕生しているというのです。
このデータは一体、何を意味するのでしょうか?
このデータから言えることは日々、検索エンジン上で実際に使用されている検索キーワードの組み合わせは、無限に近いものであるということです。そして、同時にそれは、検索結果にふさわしい知識・情報にも、無限の組み合わせがあるということにもなります。
つまり、この事実は、たとえ、どんなに小さなニーズしかない知識・情報であっても、そのニーズを的確に捉えて公開している記事を書けば、それを求めている人の元に、必ず届けることができるということです。
SEO対策においては、検索エンジンユーザーの強いニーズを反映した特定のキーワードに対して、SEOを施策することが重要です。
しかし、あなたもライバルも認識しているようなキーワードだけに焦点を当ててばかりいると、データが示すような新しい検索ワードを取りこぼしてしまいます。
新しい検索キーワードに対応する方法
予期しない、狙い切れないキーワードを待ち伏せするには充実したコンテンツ制作が必要不可欠です。
サイトを開設した当初は、無料のアクセス解析ツールであるGoogle Analyticsなどで、アクセス解析しても、1日に1人か2人のアクセスしか来ないことがざらにあります。
しかし、ここで、絶対にあきらめてはいけません。
あなたが持っている知識・情報はきっと、誰かの役に立つものです。そうでなければ、そもそもビジネス自体が成り立ちません。たった1人でも、2人でも、その知識・情報を公開すれば、それを求める人を確実に呼び寄せることができるのです。
たった1人の検索エンジンユーザーを想い、彼、彼女の問題解決、疑問の解消、新しい提案をすること。
その積み重ねが、結果として、より多くの検索エンジンユーザーを集めることにつながるのです。
まとめ
最初から、多くの人を集めようと思って、記事を書いてはいけません。
例えば、一流のロックアーティストは、何万人もの観衆の前で歌おうとも、たった1人の人物の心に届くように、歌に心からのメッセージを込めて歌います。
そして、不思議なことに、たった1人を想って届けたメッセージが、結果として、何万人もの心を動かしていくのです。
どんな売れっ子アーティストも、最初から赤丸急上昇だったわけではありません。
路上で、たった数人のために歌い続けた歌が、いつしか、多くの人の心を動かす歌として、世代を越えて歌い継がれていくのです。
ブログ記事も同じです。
記事の内容は長くとも、短くとも、一つ一つの記事に心を込めてください。
そうした日々の積み重ねが結果として、多くの人々に読み継がれる記事・文章となり、アクセス数と信頼を生み出す原動力になるのです。